二月の勝者 -絶対合格の教室 6巻まで読んだ

中学受験の世界。月々の支払いが安い。と思わせて、年150万かかるし、親も子もとても負荷がかかる世界。 この世界を知らなかったので、それが垣間見れて、とてもおもしろい!!!

自分の学区の中学とか近所の高校の偏差値とか調べてしまった。家を買うときに、中学の学区まで考えられたら、もうちょっとよかったのでは…という若干の後悔が出たが、その縛りがあったら家なんて買えなかっただろうなという気もするが、それはまた別の話…

本題の中学受験について。

負荷面

まず、負荷について。 中学受験は中学の授業では習わない部分を多く占めて、4年から塾で習わないといけないらしい。この時点で、中学受験は他の受験と比べると負荷が高い。高校受験、大学受験は、私立はまた独自の試験範囲があるが、国公立だと基本的に教科書に載っているのが範囲となるはずだ。中学受験はそうではないのが、ツライ。受験の負荷が高いと思う。

親の負荷も相対的に高い。小学生に勉強をさせるのと、高校生に勉強をさせるのでは、全く負荷が違う。中学受験は母の狂気というのは、そういうところだろうな。

金銭面

中学受験は父親の経済力。という話が載っている。

まず、塾の金額。月額以外に夏季合宿などコミコミで6年のときは、年150万円。4年〜5年はそれよりは安いとは思うが、3年間で300万ぐらいはかかるらしい。 大学までの塾費用で換算すると、

  • 中学受験 -> 中高一貫 -> 大学
    • 中学受験の塾費用 300万 + 大学受験の塾費用 300万
  • 中学受験 -> 私立大学まで附属
    • 中学受験の塾費用 300万
  • 中高公立 -> 大学
    • 高校受験の塾費用 300万 + 大学受験の塾費用 300万

大学附属中学の場合、お得になる可能性があるが、そのまま進学可能な学校もあまりなく、結局、大学受験の塾費用がかかる可能性はある。つまり、塾費用は、どのケースでも同等程度にかかるため、無視して良いと考えてもよい。

学費

次に受かった後の学費である。中学受験を受ける = 少なくとも中高一貫の学校に入る = 6年間私立。全て公立の場合と比べると、こんな記事を見つけた。

f:id:tsuchikazu:20211029165247p:plain

私立中高6年間でかかる学費、公立の何倍?中学受験の新常識 | from AERAdot. | ダイヤモンド・オンライン

中高までの私立と公立の違いは400万円とのこと。

また、大学が私立か国公立かで、また違いが出てくる。大学の私立と国公立の違いは、350万円ぐらいになる。

MARCHの4年間の学費合計は文系が約440~500万円で、理系が約600~680万円。国公立の4年間の学費合計250万ぐらい。

私大と国公立大の差分は、350万円。

  • 中学受験 -> 中高一貫 -> 私立大学
    • 中高: 540万。大学: 600万。合計: 1040万。
  • 中学受験 -> 中高一貫 -> 国公立大学
    • 中高: 540万。大学: 250万。合計: 790万。
  • 中学受験 -> 私立大学まで附属
    • 中高: 540万。大学: 600万。合計: 1040万。
  • 中高公立 -> 私立大学
    • 中高: 130万。大学: 600万。合計: 730万。
  • 中高公立 -> 国公立大学
    • 中高: 130万。大学: 250万。合計: 380万。

全て私立と、全て国公立で比べると、660万円の差が出てくる。中学受験するかしないかでいうと、このパターンになるが、高校のみ私立を加わるとパターンは増える。

ちなみに、 どんな家庭が中学受験しているか、文部科学省のデータではこのような形らしい。 f:id:tsuchikazu:20211029165519p:plain

中学受験、世帯年収いくらで私立中高一貫校は可能なの? | インターエデュ

個人的な感想

中学受験は、負荷がかかる割に、トータルの金銭面では利点がない。金銭面だけでいうと、しないほうがいい。 もちろん、受験する人はそれ以外の部分に魅力を感じているんだろう。それ以外のメリットはなんだろう?

  • 個性を尊重されそう
  • 同級生の質が高そう

実際にこれがメリットになるかは、微妙なところ。特に、後者をいじめと考えると、私立の中でもいじめなどは結局ありそうだし、私立 or 公立でいじめは解決できなそう。価値観などは近い人達になりそうではあるし、比較的、近い人達が集まりそうではあるのだが。

個人的には、中学受験は、負荷の割にメリットが少なく感じてしまうため、見送りです…

改めて、そんなことを考えさせられる。いい漫画でした。